世界が恋する座間味の海
平成26年3月5日座間味村は慶良間諸島国立公園地域に指定されました。座間味の周辺は珊瑚礁に囲まれており、ケラマブルーと呼ばれる透明度の高い海が広がっており、公園区域の大半が海域となっている国立公園です。
沖縄本島から高速船で約50分とアクセスが良好で、世界有数のダイビングポイントでもあり、多くのダイバー達を魅了しています。
ザトウクジラの回游期にあたる冬には、ホエールウォッチングも盛んに行われており、島内と展望台からも観察する事ができます。
地形・景観
慶良間諸島はもともと沖縄本島北部と連なる山脈の一部でしたが、地殻変動によって陸地が沈降して、現在のような小さな島々の集まりになったと考えられています。そのため、慶良間諸島の内海は、沈降海岸地形を示し、多島海景観を有しています。
山地が海岸まで押し迫って、切り立った海食崖や湾入りの多いリアス海岸を有しています。
外海側では、海食地形が発達し、100~200mに達する海食断崖を形成する場所もあります。
慶良間諸島の地質は、中生代の国頭累帯に属し、結晶片岩類、千枚岩、砂岩などを基盤としています。内海に面する海岸では、サンゴのかけらやホシズナと呼ばれる有孔虫の遺骸などでできた遠浅の白い砂浜が広がります。
座間味島は東西に長く、天然の良港といえる入り江が島の随所に見られます。北海岸の大部分は断崖となっていて、島の南側は穏やかな斜面となっています。
文化
慶良間諸島には御嶽、貝塚、史跡、重要文化財などが数多くあります。
各集落には拝所があり、旧暦の8月20日ころに行われる海神祭や、浜下りなどの年中行事では漁業繁栄や航海安全が祈願されるなど、海と人々の生活が深くかかわっています。
歴史
座間味村は沖縄戦において米軍が最初に上陸した土地であり、多くの尊い命が奪われました。村内には当時の住民が避難した防空壕や慰霊碑など、沖縄戦の記憶を伝える戦跡が多くあります。戦後米軍のミサイル基地となっていた土地は、沖縄の本土復帰とあわせて返還されました。
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